冠動脈造影の日帰りカテーテル検査を導入しています。朝8時45分に来院していただき、午前中カテーテル検査を行います。当日に検査結果の説明をし、治療方針を決定した上で夕方までに帰宅していただきます。
虚血性心疾患(狭心症、急性心筋梗塞)のカテーテル治療を患者さんにとって最高の効果が得られる様以下の点に留意して施行しています。
ステント内再狭窄例に対するカッティングバルーン治療の評価 | ||
ステント内再狭窄例に対するカッティングバルーン+薬剤溶出バルーン治療の評価 | ||
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OFDI治療前 | OFDI治療後 | IVUS 治療後 |
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症例によっては超音波の約10倍の解像度を有する近赤外線による光干渉断層装置(OFDI)を用いてステント密着の程度、血栓の存在、薄く破れやすい線維性被膜を持つ粥腫の評価などを行っています。
長く歩行すると、ふくらはぎが痛くなったりする病気のことを、閉塞性動脈硬化症と呼びます。
骨盤内、下肢の血管が狭窄・閉塞することによって生じます。冠動脈と同様に、カテーテル法による風船・ステント治療が可能です。近年、治療法が大きく進歩してきている分野です。下肢切断の危険性が高い膝下病変の治療にも取り組んでいます。
カテーテルアブレーションとは股の付け根から心臓まで通したカテーテルにより頻脈の原因となっている心臓内の起源や回路に熱障害または冷凍障害を与えて根治する治療法です。使用するカテーテルは高周波を使って熱で障害する通常型およびバルーン型(ホットバルーン)と冷凍で障害するバルーン型(クライオバルーン)があり、頻脈の種類により使い分けます。手術時間は3時間ほどで、できるだけ痛みを感じないように局所麻酔や静脈麻酔を併用します。4日ほどの入院が必要となります。当院ではカルトシステムとEnSite NavXシステムという2種類の3次元マッピングシステムを導入し、治療成績の向上を図っています。
心房細動に対するカテーテル心筋焼約術(肺静脈隔離術)
心房細動は最近増加している不整脈疾患ですが、肺静脈を電気的に隔離することにより根治が可能です。
当院では症例に応じて通常型とバルーン型アブレーションを使い分けています。またカルトシステムとEnSite NavXシステムという2種類の3次元マッピングシステムを用いて治療成績の向上を図っています。
徐脈性不整脈にはペースメーカーの植込みを行っています。疾患により、適切なモードを選択し、適切な部位に植え込みを行います。
持続性心室頻拍、心室細動といった重症不整脈に対して、植込み型除細動器の手術を行っています。
重症心不全に対する、両心室ペーシング治療を行っています。
64列マルチスライスCTが導入されました。冠動脈疾患のスクリーニングがより低侵襲に行うことができ、カテーテル治療前に施行することにより有用な情報を得ることができます。
バスキュラーラボとは、生理機能検査や超音波検査を用いて無侵襲に血行動態評価や血管痛変の形態的評価を行う検査室であり、対象は頸動脈、四肢動静脈、腹部血管です。
院内にバスキュラーラボが設置され、血管病変の早期発見に努めています。
集中治療室(CCU)や一般病棟からリハビリテーションを開始し、早期離床に努めています。臓器の障害のみでなく早期の退院、社会復帰、快適で活動的な生活の実現を目指します。
心不全は心臓が悪いために息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病のため、いかに病気と上手く付き合いながら生活していくかが重要になります。
多職種で退院後の生活を念頭に置き、患者さんがその人らしく安心・安全に生活できるように、患者さんとともに療養生活を見直し、継続できるセルフケアを考えていきます。
項目名 | 2016根 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
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診断心臓カテーテル検査 | 723 | 545 | 401 | 481 | 458 |
冠動脈カテーテル治療 | 247 | 222 | 180 | 173 | 200 |
末梢血管カテーテル治療 | 35 | 36 | 23 | 28 | 55 |
経皮的カテーテル心筋焼灼術 | 228 | 244 | 212 | 205 | 221 |
体内式ペースメーカ植込み術(新規) | 31 | 35 | 48 | 48 | 44 |
体内式ペースメーカ植込み術(電池交換) | 14 | 11 | 10 | 5 | 11 |
植え込み型除細動器治療(新規) | 1 | 4 | 9 | 8 | 2 |
植え込み型除細動器治療(電池交換) | 1 | 4 | 1 | 0 | 5 |
再同期療法 | 1 | 2 | 3 | 3 | 3 |
機器 |
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臨床工学技士、看護師、放射線科技師との連携もよく、患者さん本位の、安全性も重視した適切な医療を提供いたします。
医師名 | 所属学会(資格) | 専門領域 | |
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副院長 (心臓血管センター長、臨床工学室長) 村上 善正 | 日本内科学会(総合内科専門医) 日本循環器学会(専門医) 日本不整脈心電学会 (評議員・不整脈専門医、CRT/ICD研修終了証取得) | 不整脈の カテーテル治療 | |
特別診療科部長 山下 純世 | 日本内科学会(総合内科専門医・指導医) 日本循環器学会(専門医) 日本高血圧学会(専門医)・評議員・指導医 日本心臓病学会 日本心エコー図学会 日本老年医学会 | 高血圧 睡眠時無呼吸症候群 | |
第一循環器内科部長 佐伯 知昭 | 日本内科学会(総合内科専門医) 日本循環器学会(専門医) 日本心血管インターベンション治療学会(認定医) 日本静脈経腸栄養学会 日本心不全学会 日本不整脈心電学会(ICD/CRT研修終了) | 心不全 | |
第三循環器内科部長 吉田 孝幸 | 日本内科学会(認定医) 日本不整脈心電学会(専門医) 日本循環器学会(専門医) 日本心血管インターベンション治療学会 | 不整脈の カテーテル知慮 | |
第一循環器内科副部長 関本 暁 | 日本内科学会(認定医) 日本循環器学会(専門医) 日本心血管インターベンション治療学会(認定医) 日本不整脈心電学会 (不整脈専門医、ICD/CRT研修終了証取得) | 不整脈の カテーテル治療 | |
第二循環器内科副部長
| 日本内科学会(総合内科専門医) 日本循環器学会(専門医) 日本心血管インターベンション治療学会(専門医) 日本心臓リハビリテーション学会(心臓リハビリテーション指導士) 腹部ステントグラフト実施医、指導医(2種) | 虚血性心疾患 末梢動脈疾患 | |
第二循環器内科医師 蜂矢 健太 | 日本内科学会(総合内科専門医) 日本循環器学会(専門医) 日本心血管インターベンション治療学会(認定医) 日本不整脈学会(ICD/CRT研修終了) 日本心エコー図学会 | 虚血性心疾患 末梢動脈疾患 心臓弁膜症 | |
第二循環器内科医師 蓮尾 隆博 | 日本内科学会(総合内科専門医) 日本循環器学会(専門医) 日本心血管インターベンション治療学会(認定医) 日本不整脈心電学会 日本心臓リハビリテーション学会 日本心臓病学会 | 虚血性心疾患 末梢動脈疾患 | |
第三循環器内科医師 橋本 朋美 | 日本内科学会(専門医) 日本循環器学会(専門医) 日本高血圧学会(指導医・専門医) 日本心血管インターベンション治療学会(認定医) | 虚血性心疾患 末梢動脈疾患 | |
循環器内科医師 林 宏祐 | 日本内科学会 日本循環器学会 | ||
循環器内科医師 工藤 瑠於 | 日本内科学会 日本循環器学会 | ||
循環器内科医師 桜井 勇明 | 日本内科学会 日本循環器学会 |
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