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診療科・部門

整形外科


診療科のご案内

当科では運動器疾患、すなわち骨、関節、筋肉、神経の疾患を対象に治療を行います。骨折や脱臼、靭帯損傷など外傷の治療と、加齢や先天的な要因あるいは関節リウマチによっておこる様々な症状を改善させることが私たちの役割です。

特長

当科は常勤医10名(うち整形外科専門医6名)および名古屋市立大学からの専門の応援医師と協力して治療を行います。当院は日本整形外科学会、日本リウマチ学会、日本手外科学会の研修施設として認定され、さらにリウマチ・骨粗鬆症センター、外傷センターも併設され、先進的で高度な治療を提供できるよう体制を整えています。
近年、健康寿命、生活の質 (Quality of Life, QOL)、ロコモーティブシンドロームという言葉に関心が広がっています。痛みやしびれ、動きにくさなどの苦痛を取り除き、快適な日常生活を過ごせるようお手伝いします。

主な疾患・治療法

一般外傷

外傷センターにて、上下肢、骨盤、脊椎の全ての外傷に対応しています。

1) 大腿骨頚部骨折と大腿骨転子部骨折

高齢の方が転倒することによって起こる骨折の代表的なもので、太ももの付け根から臀部の強い痛みで寝たきりの原因となるため、手術治療が一般的です。
当科では年間250件ほどの手術をおこない、これは名古屋市内でトップクラスの手術件数です。患者さんの病状が許す限り24時間以内に緊急手術で対応し、受傷前の生活への早期復帰をめざします。

左大腿骨頚部骨折

人工骨頭挿入術後

右大腿骨転子部骨折

骨接合術直後

骨癒合後

2) 多発外傷、骨盤骨折、四肢骨折

交通外傷、労働災害などによる開放骨折を含む四肢の骨折、骨盤骨折に対して積極的に骨接合術を行います。症状に応じてプレート、髄内釘、創外固定を用います。

橈尺骨骨幹部骨折受傷時

術後

リウマチ、関節外科

1) 関節リウマチの薬物治療

関節リウマチは自己免疫疾患のひとつで、免疫異常によって関節内の滑膜に炎症が持続し、関節が壊れてしまう疾患です。当科ではリウマチ・骨粗鬆症センターにて薬物治療から手術治療までトータルにリウマチ治療を行います。近年、薬物治療が大きく進歩し、当科においてもメトトレキサートを使用している方も50%、生物学的製剤、JAK阻害剤といった薬剤を使用している方も60%を超えています。そして寛解、低疾患活動性を維持できる方も増えています。しかしそれでも関節の破壊が進行して、機能障害に至った患者さんには手術によって関節機能の回復をはかることをお勧めします。機能回復には後に述べる人工関節置換術(膝関節、股関節、肘関節、足関節)、前足部の変形に対しては関節温存も考慮にいれた足趾関節形成術を行います。またセンターでは手外科医とも密に連携し、手の変形に対しても患者さんのご希望に沿うように最良の治療法を探します。

関節リウマチによる前足部の変形。足底に痛みの強い胼胝形成があります。

関節形成術後

2) 変形性関節症に対する関節再建術

変形性股関節症に対して人工股関節置換術、変形性膝関節症に対して人工膝関節全置換術、人工膝関節単顆置換術、年齢が若く活動性が高い方には高位脛骨骨切り術を行っております。変形性足関節症に対して人工足関節置換術、足関節固定術を行います。とくに人工股関節置換術、人工膝関節置換術においてはポータブルナビゲーションシステムを用いて、より精度の高い手術を心がけています。

脚長差が3cmあるリウマチ股

人工股関節置換術後

手外科の疾患

肘関節、肘周辺の骨折、靱帯損傷、変形性肘関節症、上腕骨外側上顆炎、肘部管症候群、橈骨遠位端骨折、手根骨骨折、三角線維軟骨複合体(TFCC)損傷、変形性手関節症、手根不安定症、キーンベック病、手指、手指の骨折、外傷による神経損傷、腱損傷、 デュピュイトラン拘縮、ヘバーデン結節、関節リウマチにおける手指の変形、腱断裂に対する再建術など多岐にわたる疾患に対し治療を行っております。

環・小指伸筋腱断裂

手術後は環指、小指が伸ばせるようになりました。

手の手術治療は、細かな血管や神経、腱などが対象となるため繊細な操作が求められますので、必要に応じ手術顕微鏡を用いて、正確な治療を心がけています。また手根管症候群については内視鏡を用いた手術にも対応し、橈骨遠位端関節内骨折にも手関節鏡を導入し、より正確な整復をめざしています。

橈骨遠位端骨折

手術後

右環指基節骨骨折

手術後

脊椎疾患

せぼねの病気(頚椎症性脊髄症、頚椎後縦靭帯骨化症、頚椎椎間板ヘルニア、胸髄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎分離・すべり症、脊椎側弯症、骨粗鬆症性脊椎骨折、感染性脊椎炎、転移性脊椎腫瘍、脊椎外傷など)の治療を扱っています。症状(くび、背中、腰の痛みや手足のしびれなど)に応じて、各種検査(CT、MRI、神経根ブロック、脊髄造影など)を用いて的確な診断に努め、患者さんと相談しながら手術を含めた治療を行っていきます。手術は主に顕微鏡を用いています。また、患者さんの年齢や全身状態に応じて傷口が小さく出血量も少ない経皮的固定術(インプラントを用いる)も積極的に取り入れて、患者さんの負担の少ない安全な手術を心がけています。

脊椎1

脊椎2

診療実績・研究業績

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